いやぁ、面白い作品だった!ミステリー作品読みたくなる、構成の良さが際立ってた!
※以下ネタバレ感想
すごいなと思った点①:ミスリードがうまい
・主要人物7人がみんな中学生
・キャラクターデザインがよくできている※衣服について、時代を感じさせない‥違和感がないといえばいいか
・作中でパラレルワールドに言及していること
・でもひとりひとりのセリフにちょっとだけ伏線を、それを違和感なく張っていること※将棋が趣味、ゲームが趣味、コンピューターは進んでいるな、というセリフなど
・中学生だからスマートフォンをもっているか、いないか際どい、故にスマホで連絡取り合うという手段がないから、時系列が別々だとわからない
視聴中も時系列が違うんだろうなぁとは薄々感じていたけど、まさか7年単位だとは思わなかったし、
アキはキタジマ先生だったし、時をかけて支援する先生になっていたし‥
ストロベリーティーが出た時点で、アキとキタジマ先生姉妹なんじゃないか、と推測したけど、同一人物だとは思わなんだ、思い込みってすごいや‥。
わからない、あれは、わからない。だから冒頭のシーンをもう一度見返したくなっちゃうよ。初回はこころ視点で、二回目はキタジマ先生視点で。
以上がミスリードがうまいなぁと思ったところ。
すごいなと思った点②:物語の中心人物に中学生の、それも学校に行きづらくなった子たちをメインに据えたこと。
作中でアキのセリフにもあったように、「嬉野の時代にもいるんだね、私達みたいな‥(学校に行きづらい子)」(うろ覚え)
学校制度が始まってまだ数百年だし、それゆえに衝突する子が出てきたりするのは、たかが数年単位んだと変わらないんだなぁと。そりゃ学力も背景も違う子たちをむりくり同じところに突っ込んだら衝突するし、生き残るために殺し合いが生まれるわけで。映画みたい人たちの大半にぶっ刺さるんじゃあないかなぁ。
冒頭でこころが学校に行きづらくなってることがわかる描写があったのもいいよね‥。思った以上にいじめの描写きつかったけどね‥。
あとはアキちゃんね。まさか一番苦しい立場にある子だとは思わなんだ。鏡がなかったらボロボロになってただろうに‥。※思えばルーズソックスの制服姿とか、年代を想起させる一部なのに全く感づいてなかったぞ。
すごいなと思った点③:互いの名前について
7人とも名前で呼び合っていると思わせて、実は名字だったり、名前だったり、という点。わからなかったなぁ‥。アキ、フウカ、こころ、マサムネ、スバル、ウレシノ、リオン。どれも違和感ないもの。
うまい具合に違和感のない呼び方をし合うんだから、わからないねぇ。
これが○○衛門とかだったら、明らかに時系列違うってわかるけどね。全員カタカナはずるい。最後の最後になるまで苗字と名前を漢字で出さない。
他にも、保健室での生徒との関係性が時代が進むにつれて友好的になっていたり(きっとキタジマ先生の尽力のおかげ)、心の教室っていうスクールの由来はもしかしたらこころなのかもしれないなぁとか、キタジマ先生は生涯を支援に費やした、そのきっかけは孤城で救われた経験が心の奥底に残っていたからかもしれない‥とか。
〆
なんだかとっても、見れてよかった映画でした( ´∀`)原作も読みたいところ。