ニコニコ動画のプレミアム会員限定で配信されている【映画大好きポンポさん】。見ていて楽しい映画だったのでばっちり記しておこう。(ネタバレマシマシ!)
本編で好きな場面、セリフ
ジーンくんが15秒の予告映像にミスリード作って、監督からOK貰ったシーンについて
自分で考えた内容でOKが貰えると、まぁ嬉しいよね!実績と自信、どっちも手に入るんだから。あと編集に狂うジーンくんすき。深夜まで編集しちゃって、楽しくなってきたときってこんな感じよね。わかる。(翌日見直すと対して面白いカットではないと思うとこまでワンセット)
幸福は創造の敵
そうなんよね、現実社会で満たされてないから動画投稿して…。(うがああああ)自分が動画投稿する動機の原点は、誰かから言われてやったことじゃなくて、自分から何か成してみたい、作ってみたい、表現したいと思ったことだったけど、何か日々で干からびていた、満たされていなかったからだったのかも。といっても投稿して不幸になったことはないし、動画づくり自体は楽しい( ´∀`)
映画作りの場合ゼロから100まで作るのだから、車載動画よりももっと労力がかかりそうだなぁ。。。と思ったり。
何かを残すということは、それ以外を犠牲にすることなんだって
そうなのよね。映像を切らないと、使う場面を選ばないとまとまった動画にはならない。だからこそ同じ題材で編集する人によって作品内容が変わるのだろうなと思ったり。編集する人ごとに使いたい場面が違うから。
映画を見ての所感
映画の構成すごくない?
・冒頭のシーンと最後のシーンは繋がる
・上映時間(本編)がjust90分で〆る
・映画本編の場面描写と映画の中の映画(マイスター)の場面描写を一致させてストーリーを進める
・場面転換にワイパー、ドア、など、どこかアメリカンコミックのような表現
・1分くらいでナタリーちゃんが成長していることを表す
キャラクターで見せたいとこを選んで描写を決めて繋いでいます、って感じ
桐島、部活辞めるってよとの共通点
後半からスポットライトが当たってくる「アラン」というキャラクター。昔からなんでもうまくできたから、やりたいことがない。だから何もつかめない…と嘆いている。この境遇が「桐島、部活辞めるってよ」に出てくる「菊池宏樹」というキャラクターと似ているなぁと思ったり。菊池は野球ができて仲の良い友人もいて、キラキラしている。。。なんでもできている菊池、アランも実は悩んでいる。どこかコンプレックスを抱えている。そういうことを気づかせてくれる。あと菊池もアランも、最後は主人公とわかり合うのも似ている。
映画作りと車載動画作りの違いについて
本編前半は撮影するシーンが沢山ある。このことから映画は脚本を基に何台ものカメラで同時に撮影するから沢山ネタがあることがわかる。同時に後半、ジーンくんは表現したいシーンが多くて編集が進まず迷う場面にぶつかる。
そう、「どう編集するか、どこを削るか、どのカットを使うか」の選択肢が多すぎる。…映画は同じセリフでも「正面からのカット」「上からのカット」「背中越しのカット」どのカットを使うかで表現がまるで変ってくる。から迷う。
その点車載動画は基本カメラは一つだから、大まかな流れは変わらないし、見せたいカットはここだと決めるのもまだやりやすい。故に劇場動画や映画、漫画、小説を作る人…0から物語を紡ぐ人たちの凄さがわかるなぁ。。。と思ったり。
全体を通して
どのキャラも魅力的!
ミスティアさんかわいい!セクシー!でもシックスパック!かっこいい!
ナタリーちゃんかわいい!!普段ポケッ~としてるけど映画だと途端にヒロインになるのがたまらん!
ポンポさんかわいい!!!もにょもにょごはん食べる愛らしさ+映画のことになると目つきが変わる+上司としてジーンくんに指摘するとこのギャップがいい。こんな上司に怒られたい。
受付のお姉さんかわいい!事務対応で淡々としているのにポンポさんの真似をするのがずるい!
ジーンくんかっこいい!映画に関する知識が膨大だから形にするときもいろんなアイデアがでるし、映画に関しては我が強いのがとてもいい!
アランくんがボロボロになりながらも成し遂げるところがかっこいい!ドキュメンタリー映像で情を動かして、クラウドファンディングで数字を明示する。いやぁぶったまげた…あと頭取。先輩が手を回していたな?
撮ったシーンを「削る」苦しみ。編集作業の苦しさ。
撮れた映像や写真は何十時間、何百枚あっても、動画にするのはわずか数分数枚。長すぎると「最後まで見れない」から。取捨選択の先に出来たものが映画、動画になるんだね。
そう考えると世の中に出回っている映画のディレクターズカット版を見たくなってきた。たった一本の映画を作るためにどれだけの人数と時間があったのか。。。俄然気になってきました。
〆
ジーンくん、届けたい人にちゃんと作品を届けられてよかったねぇ、、、(涙)にしても撮影、編集、追加撮影、稟議、過労入院から再編集と、90分の濃度じゃないぞこの作品…素晴らしい映画を2023年はじめから見れた( ´∀`)
SHIROBAKOともまた違うクリエイターの物語、私、好きです。