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ロードバイクでゆるポタした日々の記録です( ´∀`)

【感想】劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 観てきた話

〇はじめに

ずっっっと待っていた、待ちに待った『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』がついに公開。インターハイ3日目、音駒VS烏野。ジャンプ本誌で読んでから早6年()。試合展開も結末も知っていても、それでも映画になるのであれば見たくなるのがファンというもの。映画時間自体も約80分と、ほぼ高校バレーボールの試合時間まんま。まさに試合を見に映画館へ行ってきました。


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〇鑑賞した感想

映画視聴前は正直なところ試合展開、序盤中盤終盤とほぼ忘れていて、覚えていたことは烏野が勝つ点だけ。だからこそほぼ初見のような感覚で見れました。

 

〇演出でよかった点

映画の演出という観点で言えば、いいなと思った点は2つ。

1つ目が研磨が最後汗でトスミスをして試合が終わるまでのシーン。研磨視点で描くボールのラリーはアニメならではの演出でしたね。影山がサーブを打つまでは烏野コードを凝視。サーブを打ったら音駒コートを見て、ボールの行方を追いつつ、ボールを打ち上げる。烏野側がボールを必死で繋いでくるから、研磨も必死で追う。息遣いが粗くなる事にブレる視点、研磨がコートに視線を落とすのに合わせて画面もコートに向く。アニメ映画ならではの演出で、とても好きです。

※研磨視点でのシーンを作るために、制作の裏側で実際にバレーボール選手の頭にGoProつけて撮影とかしたのかなぁ。

 

2つ目が研磨が日向に対し「面白いままでいてね。」と、恐ろしい笑顔を浮かべながらつぶやくシーンの静寂と対比するような、「ちょっとだけバレー、楽しいです」と黒尾さんに対して話すツッキーの笑顔の対比。同じ笑顔なのに邪悪さあふれる研磨と純粋に楽しい気持ちでいっぱいの月島。こういう対比のある演出に俺はに弱いんだよ良いぞもっとやれ。

 

○印象に残ったセリフはある?

セリフで言えば好きなのが黒尾さんのセリフ「しんどい時間は越えてきた。ごほうびタイムだ」ってやつ。なぜって?それは、この試合まで何時間、何十時間と練習して技術磨いてキツイしんどい練習を乗り越えてきたから。積み重ねてきたものがあるから、本番でも楽しめるんだよね。強いって、自由だ。

 

〇映画全体ではどう思った?

音駒vs烏野はバレーボールの試合以上に、音駒と烏野の選手同士が影響し合って互いに強くなり合っていることにフォーカスが当たっているように感じました。個人的には音駒が師匠で、烏野が弟子だなと思っていたこともあり、この試合はライバル対決でもあり、実質師弟対決と捉えてます。師を超える弟子の試合という観点でみると、グッきますよね‥。

 

なによりも『狐爪 研磨』にスポットを当てていることが憎い演出ですよねぇ(褒め言葉)

 

例えば研磨と日向。練習試合後。日向と研磨の会話

日向「次は悔しかったとか、楽しかったとか、別に以外のこと言わせるからな!」

研磨「じゃあ、期待しとく」

このことがずっと、練習試合から夏の合宿、そしてインターハイまで続いて‥。遂にやってきた『もう一回がない試合』。試合の最後の最後、研磨「楽しい」と呟く。

ここ、日向としてもう、勝ち、なんですよね。いやぁ、必死になって夢中になってバレーボールするっていいなぁ。(´;ω;`)

 

そして研磨と影山。研磨は日向に対して、スパイク打つための助走を封じ、‥と、普段の日向ができることに対して一つ一つ丁寧に対策を打ち立て実行。実際日向はスパイクができない状態に。研磨には「100%ができない日向に、影山は興味ないでしょ」と考え、もう日向に活躍の場面はないと判断してたのですが‥。これは間違いでした。なぜならば影山は日向のことを信じ、可能性があると踏んでいたから。

だからこそ、今まで日向が音駒に対して見せてこなかった(前の練習試合まではできていなかった)センタートスを日向に上げた。日向もそれに答えてスパイクを決めることができた。研磨は影山に対して、影山の日向に対する信頼を見抜くことができてなかった。

烏野というチームで日々練習し、試合をして影山と日向の間にできていた信頼を、別チームである音駒の研磨は、見抜けなかったからこその展開。めっっっっっちゃ好き。

 

なにより研磨と黒尾。研磨をバレーボールに誘って、毎日毎日研磨の家に来てバレーボールに誘い、気づけば高校でもバレーボールに二人で取り組んで。ゲームに夢中だった研磨に、バレーボールの世界を教えた黒尾に対して、試合終わり研磨がクロに対し…「クロ、おれにバレーボール教えてくれて、ありがとう。」といった場面。実質これ黒尾から研磨に対する熱の、研磨による黒尾への返答ですよ(´;ω;`)人の人生を変える黒尾、罪な男だぜ‥。

※ちなみに黒尾は研磨をバレーボール沼に引きずりこみ、しかも高校ではツッキーもバレーボール沼に引きずり込む、恐ろしい奴である。(褒め言葉)黒尾がいなかったら音駒vs烏野はなかったでしょうね。

 

とはいえ、ハイキューの映画に対して「ちょっと日向飛びすぎでしょ」や「試合展開端折っているから分かりづらい」とか「初見だとわからないキャラいるから、誰が誰だがわからんぞ」という声も、もちろんあると思います。けども、それらを帳消しできるほど、映画ハイキューは面白い。スポットライトを当てるキャラを主に日向と研磨に当てていることで、バレー映画というよりも、キャラクターの関係性を楽しむ映画という側面があるからですね。極論日向と研磨、烏野と音駒さえわかれば楽しめる映画です。ハイキューを未読、未視聴の方でも楽しめる作品だと、私は思うのです。なので是非映画館へいきましょう。ハイキューはいいぞぉ。

 

◯終わりに

映画の時間で言えば80分と短め。でも高校バレーの一試合って2セット先取ということもあり、実際に80分程度なのだとか。そう思うと映画の時間もわりと実際の試合に準拠しているんじゃないからとおもったり。いやぁ‥スポーツって、いいですねぇ‥。互いに技術を高め合って認め合い、それでいて試合が終わったら握手と挨拶。気分がいい。

 

そして次は鴎台。映画化でもアニメ化でもいい。俺は!鴎台戦を待っている!!!